とある日、インド・スジャータ村を散歩していたら・・・
家の前で石の調理器具を使って、
お料理をしている女性を発見。
何をしているのですか?
と聞いてみると、
魚カレーを作るために
マサラを混ぜているところだそう。
この辺りでは、魚や鶏のカレーを作るとき、
にんにく、しょうが、唐辛子、ターメリックなどを
ペーストにして、それをベースにカレーを作ります。
一方、ゲストハウス・サチホームのキッチンでは、
いつもインド人スタッフは
ブレンダーを使ってこのペーストを作っています。
ですので、ブレンダーのない時代は
どうやってお料理していたのかなあと
疑問に思っていたのです。
今日、その謎が解けました!
こうやって、石の調理器具で
マサラペーストを作っていたのですね。
実はこの女性が
マサラペーストを作っている辺りは、
貧しいハリジャン(アウトカースト)の人たちが住むエリア。
ブレンダーを買う余裕がない家庭では、
まだまだ昔ながらの調理法が用いられているようです。
サチホームのあるインド・スジャータ村では、
お料理だけでなく、
昔ながらの生活スタイルが
そこかしこに残っています。
農作業はほとんど手作業。
麦や米の刈り取りも、鎌で行います。
牛やヤギなどの家畜もたくさんいて、
村人と生活を共にしています。
そんな彼らの生活は、
大地と自然に根付いています。
70代の日本人男性のお客様が
まるでここは、ご自身の幼少期の日本のようだと
目を細めておっしゃるのを
何度か聞きました。
日本も、ほんの少し前までは、
同じような暮らしをしていたのですね!
もちろん不便はいっぱい。
大変なこともたくさんありますが、
自然と切り離されずに生きている彼らには
揺るぎない強さがあります。
スジャータ村には
私たち日本人が失ってしまった何かを
取り戻すきっかけが眠っています。