さて、これは何でしょう?
普段は目にすることなく、
地下に眠っているのですが・・・
こんな風に掘り上げました。
実はこれ、水道のポンプのモーターです。
インド・ビハール州にあるスジャータ村では、
水は地下水を利用しています。
サチホームでも、
地下20mくらいから地下水をポンプでくみ上げ、
屋上の3つのタンクにためて、
その水がサチホーム全体の
水道の蛇口やシャワーから出てくる仕組みです。
ただし、自動でくみ上げられるわけではなく、
タンクの水がなくなったら(またはなくなる前に)
手動でスイッチを押して水をくみ上げます。
4月のとある日、このモーターが故障しました。
つまり、水が使えなくなったのです!
レストランの予約もあるのに、水道水が使えない!
宿泊のお客様もいらっしゃるのに
トイレの水もシャワーも使えない!
さあ大変。
だけど、そんなときも微塵も慌てず
『大丈夫です。あと1時間で直ります。』
と落ち着いているマネージャーのアナンダ、
弱冠23歳。
その自信と落ち着きはどこからやってくる?
と思うのですが、
技術者を呼び、
また、サチホームのスタッフも総出で
修理にとりかかりました。
必要な部品が村でも川向のブッダガヤでも
手に入らないとわかり、
バイクを飛ばして30分かけ、
ガヤ市まで部品を買いに行きました。
そうして、夜中の12時頃に修理が済みました。
1時間では直りませんでしたが、
その日のうちに直り、
アナンダが言ったように、本当に大丈夫でした。
スジャータ村のインド人たちから
たくさんのことを教えてもらう日々ですが、
何が起きても
『大丈夫です。問題ありません。』
ということもそのうちの一つ。
すべてはうまくいっている。
できると信じて、ただ行動する。
大切な大切な生きる指針だと思います。
日本人が忘れてしまった『生きる力』が
ここにはあります。
それを取り戻しに、
インド・スジャータ村にぜひいらしてください。
物がない中で、
自然とともに生きる村人たちと接すれば
あなたの魂が目覚めます。
追伸:
実は、無事に水道ポンプのモーターが直った数日後、
またモーターが止まりました。
もう一度モーターを掘り上げ、修理し、
事なきを得ました。
そして・・・更に数日後・・・
もう一度、故障しました。
今度は新しいモーターを購入し、交換しました。
これできっと、しばらくは大丈夫でしょう。
新しいポンプが届くまでは
近くの公共ポンプにホースをつなぎ、
そのお水を屋上のタンクに満たして
使わせていただきました。
Everything is possible in India!
インドでは何だってできる!
とは、サチホームのマネージャー、
アナンダの口癖ですが、
本当にその通りだなと思います。
そして、本当は、インドだけじゃなくて、
世界中のどこでも、誰でも。
できると思えば、何でもできるのだと思います。
そう信じるだけでいいのです。